クローン病・潰瘍性大腸炎の食事に関する情報
クローン病・潰瘍性大腸炎(IBD)の方が日常の食事で気をつけたいポイントをまとめました。
クローン病・潰瘍性大腸炎と食事の基本
クローン病や潰瘍性大腸炎は消化管に慢性的な炎症が起こる疾患(IBD: 炎症性腸疾患)で、多くの医療従事者は食事選択をIBDの総合的な管理の一部として重視しています。
特に脂質の摂取量をコントロールすることで、消化器への負担を軽減できる場合があります。適切な脂質摂取量は個人差が大きいため、必ず医師にご確認ください。
また、食物繊維の種類にも注意が必要です。不溶性食物繊維(ごぼう、れんこんなど)は腸に負担をかけやすい一方、水溶性食物繊維(オクラ、長芋など)は比較的消化しやすいとされています。
活動期の食事のポイント
症状が活発な活動期は、消化に優しい食事を心がけましょう。
おすすめの食材・食品
- お粥
- うどん
- 食パン
- 白身魚(たら・かれい・鯛)
- 豆腐
- 卵
- じゃがいも
- かぼちゃ
- バナナ
- すりおろしりんご
控えたい食材・食品
- 揚げ物
- 脂身の多い肉
- 香辛料・辛い食べ物
- アルコール
- 炭酸飲料
- 硬い繊維の生野菜
- 乳脂肪分の多い食材・食品
1回の食事量を少なめにして、1日5〜6回に分けて食べる「分食」も効果的です。水分補給も忘れずに行いましょう。
寛解期の食事のポイント
症状が落ち着いている寛解期は、食べられるものの幅が広がります。ただし、急に食事内容を変えるのではなく、少しずつ新しい食材・食品を試していくことが大切です。
脂質制限は寛解期でも継続が推奨される場合が多いですが、活動期ほど厳しくする必要がないことが多いです。主治医と相談しながら調整しましょう。
この時期に栄養バランスを整えることで、体力の回復につながります。長期的な健康管理については主治医にご相談ください。たんぱく質を十分に摂ることも大切です。
調理のコツ
低脂質でも美味しく食べるための調理の工夫があります。
【調理法】蒸す・煮る・茹でるを中心に。油を使う場合はテフロン加工のフライパンで少量に。電子レンジ調理も油が不要で便利です。
【味付け】出汁をしっかり取ることで薄味でも満足感のある味に。酢・レモン・しょうがなどの風味付けも効果的です。
【食材の下処理】肉は脂身を丁寧に取り除く。鶏肉は皮を外す。ひき肉は茹でこぼして余分な脂を落とす。魚は白身を選び、煮魚にすると脂質を抑えられます。
栄養管理の目安
クローン病・潰瘍性大腸炎の食事管理で特に注目すべき栄養素の目安です。
【脂質】活動期は寛解期よりも脂質を控えめにすることが一般的ですが、適切な量には個人差があります。必ず医師にご確認ください。
【たんぱく質】体重1kgあたり1.0〜1.5g(例: 体重60kgなら60〜90g/日)。鶏ささみ・白身魚・豆腐・卵白など脂質の少ないたんぱく源がおすすめです。
【カロリー】健常者と同等かやや多めを目標に。脂質制限で不足しがちなカロリーは炭水化物で補いましょう。
【ビタミン・ミネラル】腸管の炎症により吸収が低下する場合があります。特にビタミンB12、鉄、亜鉛、カルシウムは不足しやすいため、必要に応じてサプリメントの併用を主治医に相談してください。
外食時の注意点
外食でも工夫次第でクローン病・潰瘍性大腸炎に適した食事を選べます。
【和食】お刺身定食、焼き魚定食、温かいうどん・そばがおすすめ。天ぷらや揚げ物は避けましょう。
【洋食】グリルチキン(皮なし)、スープ、パン。クリームソースやバターの多い料理は控えめに。
【コンビニ】おにぎり、サラダチキン、豆腐、バナナなどが手軽で低脂質です。
外食前にSoothEatsの栄養情報検索でメニューの脂質レベルを確認すると、食事選びの参考になります。